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健康

第1回 肩こりと慢性炎症:筋肉の硬さの背景にある身体の変化とは? 肩こりは単なる筋肉の硬さではない?慢性炎症と筋肉の健康の関係

「肩がいつも重い」「肩を揉んでも、すぐに元に戻ってしまう」
このような慢性的な肩こりには、筋肉の緊張だけでなく、身体の炎症反応や代謝機能が関係している可能性があります。

1.慢性炎症とは何か?

炎症は、本来、身体を守り、傷ついた組織を修復するために必要な生体反応です。
しかし、加齢、運動不足、肥満、睡眠不足、代謝異常など、さまざまな要因が重なると、炎症に関連する反応が長期間続くことがあります。
これを慢性炎症と呼びます。
慢性炎症では、IL-6(インターロイキン6)やTNF-α(腫瘍壊死因子α)などの炎症関連物質が関係します。
慢性頸部痛の研究でも、健常者と比較してIL-1βやTNF-αなどの血中炎症マーカーが高い傾向が報告されています。ただし、研究数や対象者に限界があり、すべての肩こりに慢性炎症が存在するという意味ではありません。

2.なぜ肩の筋肉に負担が蓄積するのか?

デスクワークやスマートフォンの長時間使用では、頭部や上肢を支えるために僧帽筋などの筋肉が持続的に活動します。
このような低強度の筋活動が長時間続くと、筋肉の局所的な血流や代謝に変化が生じ、疲労物質や代謝環境の変化が筋肉の不快感に関係する可能性があります。
さらに、身体活動不足によって筋肉の持久力や代謝機能が低下すると、日常的な負荷に対する適応能力も低下することがあります。

3.筋肉は炎症を調節する働きも持っている

ここで注目したいのが「マイオカイン」です。
マイオカインとは、筋肉が収縮したときなどに筋細胞から分泌される生理活性物質の総称です。
代表的なものにIL-6があります。
運動によって筋肉から一時的に分泌されるIL-6は、エネルギー代謝を調節するとともに、IL-10などの抗炎症性サイトカインの誘導やTNF-αの調節に関係します。
つまり、筋肉には身体を動かすだけでなく、全身の代謝や炎症反応を調節する働きもあるのです。

4.整体では何を考えるべきか?

肩こりのケアでは、硬くなった筋肉を揉みほぐすだけでなく、肩甲骨や胸郭、背骨の動きを確認し、筋肉が無理なく収縮・弛緩できる状態を目指すことが重要です。
筋肉を適切に動かすことは、局所の運動機能だけでなく、全身の代謝や炎症調節に関わる可能性があります。

肩こり改善の第一歩は、筋肉を柔らかくすることだけではなく、筋肉が本来持っている働きを取り戻すことです。

次回は、筋肉から分泌される「マイオカイン」と、その抗炎症作用について詳しく解説します。

銀座 KARADAコンディショニングスタジオ i-Potential

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