「運動をすると膝が痛くなるので、続けてよいのか不安です」
変形性膝関節症の方からよく聞く悩みです。
運動を始めた時期には、一時的に痛みや違和感が増える場合があります。
NICEの変形性膝関節症診療ガイドラインでも、治療的運動の開始時に関節痛が増える可能性があることを説明したうえで、継続的な運動が痛みや身体機能、生活の質の改善に役立つとしています。
ただし、痛みがあれば何でも我慢してよいという意味ではありません。
運動中だけでなく、運動後から翌日にかけての状態も確認することが大切です。
負荷調整の基本は次の3段階です。
① 運動中
軽い違和感や一時的な痛みがあっても、動作が安定し、症状が強く増悪しない場合には、負荷を調整しながら継続できることがあります。
一方、鋭い痛み、急激な痛みの増加、膝崩れなどが起きた場合には、運動を中止して状態を確認します。
② 運動直後
痛みが大きく増えていないか、腫れや熱感が出ていないかを確認します。
③ 翌日
運動前と比較して、痛みや腫脹が明らかに増えていないかを確認します。症状の増悪が続く場合には、次回の運動時間や抵抗、回数を減らします。
例えば、歩行10分で症状が強くなる場合には、5分に短縮する、平地を選ぶ、自転車に変更するなどの方法があります。
また、筋力トレーニングで膝に負担が集中する場合には、可動範囲や運動姿勢、抵抗を見直します。
急な腫脹、強い熱感、発熱、荷重できないほどの痛みなどがある場合は、運動調整だけで対応せず、医療機関での評価を受けましょう。
大切なのは、痛みを我慢して運動することではなく、痛みの反応を手がかりに適切な負荷を見つけることです。
銀座 KARADAコンディショニングスタジオ i-Potential
