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健康

第4回 マイオカインと活性酸素:筋肉を動かすと身体の中で何が起こる? 筋肉を動かすと炎症が調節される?マイオカインと活性酸素の意外な関係

筋肉を動かすと、身体の中ではさまざまな化学反応が起こります。
その代表が、マイオカインの分泌と活性酸素による細胞内シグナルです。
一見すると、マイオカインは炎症を調節する物質、活性酸素は身体にダメージを与える物質という印象があるかもしれません。
しかし、実際には両者は密接に関係しながら、運動に対する身体の適応を支えています。

1.筋収縮によって活性酸素が発生する

筋肉が収縮すると、ATPというエネルギーを消費します。
ATPを再合成するために、ミトコンドリアを中心としたエネルギー産生システムが働きます。
その過程で、活性酸素が発生します。
適度な運動によって生じる活性酸素は、単なる有害物質ではありません。
細胞内の情報伝達に関わり、身体が運動刺激に適応するためのシグナルとして働きます。

2.活性酸素はマイオカインの分泌にも関係する

筋肉の収縮によって発生する活性酸素は、細胞内のシグナル伝達に関係します。
その一つが、IL-6などのマイオカインの発現や分泌を調節する経路です。
つまり、
筋肉の収縮
↓
ミトコンドリアなどで活性酸素が発生
↓
細胞内シグナル伝達が活性化
↓
マイオカインの発現・分泌に関係
↓
エネルギー代謝や炎症反応の調節
という関係が考えられています。
ただし、マイオカインの分泌には、運動強度、運動時間、筋肉のエネルギー状態など複数の要因が関係します。

3.IL-6は運動による炎症調節の重要な物質

運動によって筋肉から分泌されるIL-6は、脂肪の利用や糖代謝を調節するとともに、炎症反応にも影響します。
例えば、運動後のIL-6の一時的な増加は、IL-10などの抗炎症性サイトカインの誘導やTNF-αの調節に関係します。
ここで重要なのは、運動時に一時的に増加するIL-6と、慢性炎症に伴って長期間高値を示すIL-6を区別することです。
同じIL-6でも、産生される場所や時間、受容体を介したシグナルによって作用が異なります。

4.適度な運動が身体の防御能力を高める

運動を継続すると、身体は繰り返される運動刺激に適応します。
その結果、
• ミトコンドリアの機能改善
• 抗酸化酵素の働きの向上
• エネルギー代謝の改善
• 筋肉の持久力の向上
• 炎症反応を調節する能力の改善
などが期待できます。
ただし、これらの適応は運動の種類や強度、個人の健康状態によって異なります。

5.肩こり改善では全身の筋肉を使う

肩こりがあると、肩の筋肉ばかりを揉んだり伸ばしたりしがちです。
しかし、筋肉の健康やマイオカインの働きを考えると、肩だけでなく全身の筋肉を活動させることが大切です。
例えば、
• 肩甲骨を動かす運動
• 胸郭の回旋運動
• 背中や体幹の軽い筋力運動
• 椅子からの立ち座り
• 短時間の速歩
などを組み合わせることができます。
筋肉を動かすことは、単に筋肉を鍛えることではありません。細胞内のシグナルを活性化し、身体の代謝や炎症調節能力を高めるための刺激でもあるのです。
最終回では、こうした運動生理学の知識を、整体での肩こりケアにどのように活用するかを解説します。

銀座 KARADAコンディショニングスタジオ i-Potential

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