腰痛というと、腰の筋肉が硬くなったり、骨盤が歪んだりすることが原因だと思われがちです。
しかし、慢性的な腰痛には、筋肉や関節だけでなく、身体の中で起こる炎症反応が関係している可能性があります。
慢性炎症とは?
炎症は、本来、身体を修復するために必要な防御反応です。例えば、筋肉を傷めたときには、免疫細胞が集まり、炎症性サイトカインなどの物質を介して組織の修復を促します。
ところが、炎症反応の調節がうまくいかず、低度の炎症状態が長く続くと、組織の感受性や神経の働きに影響する可能性があります。
腰痛に関係する炎症性物質には、次のようなものがあります。
– IL-1β:炎症反応や組織の代謝調節に関係する。
– TNF-α:炎症反応や侵害受容器の感受性に関係する。
– IL-6:炎症反応や免疫調節に関与する。
– PGE2:痛みを感じる神経の感受性を高める方向に働く。
炎症から腰痛につながる仮説
慢性的な組織ストレスや炎症性シグナルが存在すると、末梢の侵害受容器が刺激に敏感になる可能性があります。
その結果、以前なら問題なくできていた前屈や身体をひねる動作でも、痛みを感じやすくなることがあります。
考えられる生理学的な流れ
慢性的な身体活動不足・過負荷・組織ストレス
↓
炎症性シグナルの変化
↓
末梢神経の感受性増加
↓
筋緊張や防御的な運動反応
↓
腰部の動きにくさ・痛み
さらに、痛みが長く続くと、中枢神経系で痛みの情報処理が変化し、実際の組織損傷の程度だけでは説明できない痛みが生じることもあります。
整体で大切にしたいこと
