WEB予約
Instagram
Facebook
MAP

所長はこうみる

慢性的な肩こりは「筋肉の硬さ」ではない ― 炎症・脳・神経の誤作動から考える本当の原因 ―

「肩がガチガチですね」
「血行が悪いですね」
「もっと強くほぐしましょう」

慢性的な肩こりで、こう言われた経験はありませんか?

確かに肩こりのある方の多くは、筋肉が硬く、血流も低下しています。
しかし実は、それは原因ではなく“結果”であることが、近年の研究で分かってきています。

■ 肩こりは「炎症」と「脳の誤学習」が関係している

かつて炎症は
「悪いもの」「早く消すべきもの」
と考えられてきました。

しかし現在では、
炎症は治癒を始めるために必要なプロセス
であることが明らかになっています。

肩や首に小さな負担が繰り返し加わると、
体は修復のために軽度の炎症反応を起こします。

問題は、休めない、動かさない、痛みを我慢し続ける

こうした状態が続くことで、炎症が「必要な役割」を終えられず、慢性化してしまうことです。

■ 慢性肩こりで起きている“脳の変化”

慢性化した肩こりでは、
筋肉や関節だけでなく、脳・神経系そのものが変化します。

脳は本来、
「どれくらい動かすと安全か」
「どの動きが危険か」
を予測しながら体を動かしています。

しかし肩こりが長引くと、動かしていないのに痛い、少し動かすだけで不安という状態が続き、

脳は「肩は危険」「動かすと痛むはず」という予測を学習してしまいます。

これがいわゆる
**神経可塑性による“痛みの学習”**です。

■強いマッサージで一時的に楽になる理由と限界

強い刺激を受けると、
一時的に痛みが軽くなることがあります。

これは、神経が一時的に鈍る、脳の注意が痛みから逸れるためです。

しかし、

炎症が残ったまま強刺激を続けると、脳はさらに「ここは危険だ」と学習します。

結果として、その場では楽、数日後に再発、だんだん刺激が強くないと効かなくなるという悪循環に入ってしまいます。

■ PEACE & LOVEという新しい考え方

現在、ケガや痛みの分野では
PEACE & LOVE
という考え方が広がっています。

PEACEが教えているのは、
「炎症をなくすこと」ではなく
「必要な炎症を尊重すること」

そしてLOVEでは、
その炎症によって始まった修復を、
適切な運動負荷で成熟させていく

という考え方です。

肩こりでも同じです。

無理に押す・揉むのではなく、炎症を悪化させない、脳に「安全な動き」を再学習させる

これが回復への近道になります。

なぜ当院では「患部を強く触らない」のか

当院では、
肩こりのある部位を
あえて強く触らない施術を行うことがあります。

それは、

痛みの問題が肩そのものではなく、神経・脳の誤った予測にあることが多いからです。

遠隔部位へのPNF(神経筋促通)や、螺旋的な全身運動を用いることで、

小脳に新しい感覚入力を与える、予測誤差を生み出す、「動いても大丈夫」という再学習を促す

これにより、肩の緊張が自然に抜けていきます。

肩こり改善に必要なのは「強さ」ではなく「賢さ」

慢性的な肩こりは、我慢強い人、真面目な人、頑張り屋さんほど抱えやすい症状です。

だからこそ、
体に「もう頑張らなくていい」と教えてあげること
が大切です。

強くほぐすのではなく、
脳と体が安心できる刺激で、
本来の回復力を引き出す。

それが、
慢性肩こりから抜け出すための
最も安全で確実な方法なのです。


所長コメント(肩こり)

肩こりは「年齢のせい」でも「体質」でもありません。

多くの場合、体はすでに治ろうとしています。
ただ、そのサインを脳が誤解しているだけです。
当院では、無理な刺激ではなく、
体が安心して変われる施術を大切にしています。

  • 当院の取り組み

    KARADAコンディショニングスタジオ i-Potentialでは、
    理学療法士が全身のバランスを評価し、
    筋膜と神経のつながりを整える安全性の高い整体を行っています。

    その場しのぎではなく、
    再発しにくい身体づくりを大切にしています。

関連記事

最近の投稿
TEL 080-1306-4237
WEB予約