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脳科学コンディショニング法

五十肩は「炎症が治ったのに痛い」──その理由と新しい考え方

「五十肩は時間がたてば自然に治る」
そう聞いたことがある方も多いかもしれません。確かに、五十肩(肩関節周囲炎)は急性期の強い炎症が落ち着くと、夜間痛やズキズキした痛みは軽減していくことが一般的です。

しかし実際の臨床では、
炎症が治まったあとも、痛みが残る
肩が上がらない・後ろに回らない
といった悩みを長期間抱えている方が少なくありません。

ではなぜ、炎症が落ち着いているのに、肩は痛くて動かしにくいままなのでしょうか。


五十肩と上腕二頭筋長頭の炎症

五十肩では、肩関節を取り巻く組織の炎症が起こります。その中でも、比較的よく関与すると言われているのが上腕二頭筋長頭腱です。

この腱は、腕の筋肉である上腕二頭筋の一部で、肩関節の奥を通りながら関節の安定性にも関わっています。
炎症が強い時期には、

・腕を動かすとズキッと痛む
・夜寝ていると痛みで目が覚める
・何もしていなくても違和感がある

といった症状が出やすくなります。

ただし重要なのは、炎症が治まった=肩が正常に動く、とは限らないという点です。


炎症後に残る「動かしにくさ」の正体

炎症が続いた期間、体は無意識のうちに肩を守ろうとします。

・動かすと痛い
・動かさないほうが楽

こうした状態が続くと、脳と神経は「この肩は動かさないほうが安全だ」と学習してしまいます。その結果、

・筋肉が必要以上に緊張する
・関節を動かす指令が弱くなる
・動かそうとすると痛みが出る

という防御的な状態が残ってしまうのです。

この段階では、炎症そのものよりも、体の使い方や神経の反応が問題になっているケースが多く見られます。


五十肩の原因は「不明」だが、共通点はある

医学的には、五十肩の明確な原因は「不明」とされています。
しかし、整体の現場で多くの方を見ていると、ある共通点が見えてきます。

それは、体の歪みを伴っていることが非常に多いという点です。

・骨盤が傾いている
・背骨がねじれている
・左右の肩の高さが違う
・体重のかけ方に偏りがある

こうした全身のバランスの崩れがあると、肩関節だけに無理な負担がかかりやすくなります。

肩は腕だけで動いているように見えて、実際には
骨盤 → 背骨 → 肩甲骨 → 肩関節 → 腕
という全身の連動の中で動いています。

どこか一か所でも動きが悪くなると、そのしわ寄せが肩に集まりやすいのです。


肩を直接触らなくても改善する理由

当院では、五十肩の方に対して、必ずしも肩だけを集中的に施術するわけではありません。
むしろ、下肢や骨盤へのアプローチで肩の動きが改善するケースが多く見られます。

これには理由があります。

人の体は、筋肉だけでなく「神経のつながり」によって動きが調整されています。
特に、全身の協調運動を高める手法として用いられるのが**PNF(固有受容性神経筋促通法)**です。

PNFでは、腕だけでなく、脚や体幹への適切な抵抗運動を通じて、脳と体の連携を整えていきます。


下肢や骨盤への抵抗運動が肩に効く?

「肩が痛いのに、なぜ脚を動かすの?」
そう疑問に思われるかもしれません。

しかし、歩く・立つ・座るといった基本動作は、必ず体幹と上肢・下肢が連動しています。
骨盤や下肢の安定性が高まると、

・体幹が安定する
・肩周囲の余計な緊張が抜ける
・腕を動かす余裕が生まれる

といった変化が起こります。

結果として、肩を直接強く動かさなくても、
「いつの間にか腕が上がりやすくなった」
という変化が起こるのです。


当院の「遠隔アプローチ」という考え方

当院では、このような考え方をもとに遠隔アプローチというコンディショニング法を行っています。

遠隔アプローチとは、
「痛い場所=原因とは限らない」
という前提に立ち、全身のつながりを利用して状態を改善していく方法です。

五十肩の場合、

・炎症が落ち着いているのに痛い
・動かすのが怖い
・リハビリやストレッチで悪化した経験がある

こうした方ほど、無理に肩を動かすよりも、体全体のバランスを整えることで改善が見られやすくなります。


五十肩は「肩だけの問題」ではない

五十肩は、単なる年齢のせいでも、肩の使いすぎだけでもありません。
炎症がきっかけで始まり、その後は体の歪み・神経の反応・動きのクセが複雑に関係して長引いているケースが多いのです。

「もう炎症は治っているはずなのに…」
「リハビリを頑張っているのに変わらない…」

そう感じている方は、肩そのものではなく、体全体を見直すタイミングかもしれません。

当院では、痛みを我慢させる施術や強引な可動域訓練は行いません。
体に負担をかけず、本来の動きが自然に戻るようサポートしています。

五十肩でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

当院の取り組み

KARADAコンディショニングスタジオ i-Potentialでは、
理学療法士が全身のバランスを評価し、
筋膜と神経のつながりを整える安全性の高い整体を行っています。

その場しのぎではなく、
再発しにくい身体づくりを大切にしています。

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