前回のおさらい:膝痛の真実
前回は、「歩くと楽になる膝痛」の真実についてお話ししました。
重要なポイント:
- 痛みが消えるのは、脳が痛みを感じにくくしているだけ
- 膝の炎症は実は続いている
- 放置すると脳の構造まで変わってしまう
- 従来の治療では限界がある
今回は、「では、どうすれば根本的に改善できるのか?」について、当院独自のアプローチをご紹介します。
なぜ当院のアプローチが違うのか?
膝痛の本当の原因を理解している
多くの治療院では「膝が痛い=膝に問題がある」と考えがちです。
でも実際は:
膝痛の8割は、膝以外に根本原因がある
例えば:
- 足首が硬い → 膝で代償して動く → 膝に負担
- 股関節が弱い → 膝が内側に入る → 膝の関節面に負担
- 骨盤が歪んでいる → 脚全体のバランスが崩れる → 膝に負担
- 歩き方の癖 → 膝の使い方が偏る → 膝に負担
当院の考え方:体は一つのチーム
私たちは、体を「一つのチーム」として考えています。
サッカーで例えると:
- フォワード(膝)だけ責められても、試合は負ける
- 守備(足首・股関節)がしっかりしていないと、フォワードに負担がかかる
- チーム全体の連携が大切
体も同じです。膝だけでなく、体全体のチームワークを改善することが根本解決の鍵なのです。
当院独自の「3つのアプローチ」
膝痛を根本から改善するために、私たちは以下の3つのアプローチを組み合わせます:
アプローチ1:関節の動きを整える
目標:体全体のバランスを改善
膝関節は、体の「真ん中」に位置する関節です。
- 上からは腰・背骨の影響を受ける
- 下からは足首・足の影響を受ける
具体例:骨盤の歪みが膝痛を引き起こすメカニズム
- 骨盤が歪む
- 股関節の動きが制限される
- 歩く時に膝が内側に入る
- 膝の関節面に不均等な負担
- 膝痛が発生
当院のアプローチ: 痛みの出ている膝を直接触るのではなく、膝に負担をかけている他の関節から調整していきます。
メリット:
- 痛みを悪化させることがない
- 自然に膝の負担が軽減される
- 根本的な改善が期待できる
アプローチ2:筋肉の働きを改善する
目標:正しい筋肉の使い方を取り戻す
「遠隔アプローチ」という考え方
痛みのある膝周りを直接マッサージすると:
- 炎症が悪化する可能性
- 揉み返しが起こりやすい
- 一時的な効果に留まる
そこで私たちは、**「遠隔アプローチ」**を採用しています。
遠隔アプローチとは:
- 痛みのない場所から
- 膝に関連する筋肉の働きを改善
- 結果として膝痛が軽減される
具体例:お尻の筋肉と膝痛の関係
研究により、膝痛の多くはお尻の筋肉(中殿筋)の弱さが関係していることが分かっています。
お尻の筋肉が弱いと:
- 歩く時に膝が内側に入る
- 膝の関節に不均等な負担
- 膝痛が発生
お尻の筋肉を強化すると:
- 膝が正しい位置で動く
- 膝の負担が軽減
- 膝痛が改善
アプローチ3:正しい体の使い方を覚え直す
目標:脳の運動プログラムを修正
長期間膝痛があると、脳が「間違った動き方」を覚えてしまいます。
よくある例:
- 痛みを避けるための変な歩き方
- 痛くない方の足ばかり使う
- 膝を曲げないぎこちない動き
問題点: 最初は痛み避けの工夫だったものが、習慣として定着してしまい:
- 体のバランスが更に崩れる
- 他の部位にも負担がかかる
- 膝痛が長引く・悪化する
当院のアプローチ: この「間違った動きのプログラム」を正しく書き換えるお手伝いをします。
具体的には:
- 正しい歩き方を体に覚えさせる
- バランス感覚を取り戻す
- スムーズな動きを再学習する
科学的根拠に基づいたアプローチ
当院独自の「モビライゼーションPNF」
2012年の研究成果
私たちの技術は、大学との共同研究により、その効果が科学的に証明されています。
研究内容:
- 骨盤への適切な刺激が脳に与える影響を調査
- MRIを使用して脳の活動を詳細に分析
結果:
- 感覚運動野の活性化
- 歩行に重要な脳領域の活性化
- 脳の広範囲な領域での改善
これは、遠隔部位への適切な刺激が、脳の広範囲な領域を活性化することを科学的に証明した研究です。
実際の改善例
脳卒中患者での効果(大学研究より)
- 歩行能力の向上
- 関節可動域の改善
- 日常生活動作の向上
これらの研究結果から、私たちのアプローチが脳の運動戦略を根本的に改善することが証明されています。
改善までの流れ
Phase 1:痛みを落ち着かせる(2-4週間)
目標:
- 日常生活での強い痛みを軽減
- 基本的な動きをスムーズにする
- 正しいセルフケア方法を身につける
この時期のポイント:
- 無理をしない
- 痛みの出る動作を避ける
- 正しい知識を身につける
Phase 2:正しい動きを覚え直す(4-8週間)
目標:
- 正しい歩き方を身につける
- バランス能力を向上させる
- 筋力を段階的に強化する
この時期のポイント:
- 意識的に正しい動きを練習
- セルフケアの継続
- 少しずつ活動量を増やす
Phase 3:再発予防と健康維持(8週間以降)
目標:
- 膝痛の再発を防ぐ
- より活動的な生活を送る
- 長期的な健康を維持する
この時期のポイント:
- 定期的なメンテナンス
- 継続的なセルフケア
- 生活の質の向上
他院との違いがわかる比較表
項目 | 一般的な治療院 | 当院のアプローチ |
診る範囲 | 膝のみ | 体全体 |
アプローチ | 患部への直接刺激 | 遠隔アプローチ |
目標 | 痛みの軽減 | 根本原因の解決 |
根拠 | 経験ベース | 科学的根拠 |
効果の持続 | 一時的 | 長期的 |
再発予防 | 限定的 | 積極的 |
まとめ:根本改善への3つのカギ
✓ 関節の動きを整える(体全体のバランス改善)
✓ 筋肉の働きを改善する(遠隔アプローチで安全に)
✓ 体の使い方を覚え直す(脳のプログラム修正)
このような方に特におすすめです
☑ 何度も膝痛を繰り返している
☑ 「年齢のせい」と諦めかけている
☑ 根本的な改善を目指したい
☑ 科学的根拠のある治療を受けたい
☑ 将来も健康で歩き続けたい
あなたの膝痛も、適切なアプローチで改善できる可能性があります。
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執筆者:新井光男
広島大学博士(保健学)・理学療法士(40年以上の経験)
KARADAコンディショニングスタジオ i-Potential 所長