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健康

慢性炎症と「間質(かんしつ)」のコラーゲン化 〜なぜ肩こりや腰痛が“なかなか取れない”のか〜

「マッサージをしても、ストレッチをしても、すぐにまた凝ってしまうのは何故?」

実は“こりの戻り”の原因のひとつに、「慢性炎症」と「間質(かんしつ)」の変化があります。
今回は、身体の中で何が起きているのかを、わかりやすくお話しします。

■「間質」とは何か?

私たちの筋肉や臓器の間には、「間質」と呼ばれる細胞と細胞の間の“すき間”のような組織があります。
ここには血管やリンパ管、そして「間質液」と呼ばれる体液が流れ、栄養や老廃物のやり取りを担っています。

つまり間質は、細胞が生きるための環境そのものです。

■炎症が長引くと「間質」が変性する

肩こりや腰痛などが長期間続くと、筋肉の奥で微小な炎症が起こり続けます。
これは「慢性炎症」と呼ばれる状態です。

炎症が長引くと、間質内では次のような変化が起こります:

  1. 間質液の流れが滞る
  2. 線維芽細胞が活性化し、コラーゲンを過剰に生成する
  3. 間質が“硬い結合組織”のように変化してしまう

この状態を「間質のコラーゲン化」と言います。

一言で言えば、身体の内側で“しこり”のような組織が増えていくのです。

■間質のコラーゲン化が「こり」をつくる理由

筋肉が動くとき、実は筋線維どうしが滑らかに“すべり合う”ことが大切です。
ところが、間質が硬くなるとこの滑走が妨げられ、筋膜どうしが癒着したような状態になります。

結果として:

  • 動かすたびに「つっぱる」
  • 血流が悪くなり、疲労物質が溜まりやすい
  • 筋肉のセンサー(固有受容器)の働きが鈍る

こうして、「ほぐしても戻る」「ストレッチしても軽くならない」慢性的な肩こり・腰痛が生まれるのです。

■改善のカギは「間質環境の再生」

慢性炎症や間質のコラーゲン化が関係するこりや痛みには、
単なる“もみほぐし”ではなく、間質液の流れを回復させるアプローチが必要です。

例えば:

  • やさしい筋膜リリースや徒手療法
  • 微細な振動や圧でのリンパ・間質液循環の促進
  • 炎症を抑える生活習慣(睡眠・栄養・姿勢)

身体の「内側の環境」を整えることで、筋肉や神経が本来の働きを取り戻し、
肩こりや腰痛の“根本改善”につながります。

■まとめ

| 慢性炎症が続く | → | 間質がコラーゲン化する | → | 筋膜が癒着し、こりや痛みが慢性化する |

肩や腰の「硬さ」は、単なる筋肉の問題ではなく、
間質という“細胞のすき間”レベルでの変化が関係している可能性があるのです。

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