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所長はこうみる

所長はこうみる① なぜあなたの痛みはなかなか治らないのか?

なぜあなたの痛みはなかなか治らないのか?

「もう3ヶ月も整骨院に通っているのに、なぜ良くならないんだろう?」

「マッサージを受けた直後は楽になるのに、翌日にはまた元通り…」

「病院では『異常なし』と言われたのに、確実に痛みはある」

もしあなたがこのような経験をお持ちなら、その理由は思っている以上に複雑かもしれません。でも、安心してください。あなたの痛みは決して「気のせい」ではありませんし、諦める必要もありません。

実は、長引く痛みや身体の不調の背景には、私たちの「脳」が無意識のうちに作り出してしまう「間違った運動プログラム」が深く関わっているのです。

「治らない」のには理由がある

なぜマッサージの効果は一時的なのか?

多くの方が経験されているように、マッサージや電気治療を受けた直後は確かに楽になります。しかし、数時間後、遅くとも翌日には元の状態に戻ってしまう。これはなぜでしょうか?

例えば、肩こりで悩んでいるとしましょう。マッサージで硬くなった肩の筋肉をほぐせば、一時的に血流が改善し、痛みは和らぎます。これは確かに事実です。

しかし、ここで重要な問題があります。そもそも、なぜその肩の筋肉が硬くなってしまったのでしょうか?

多くの場合、肩の筋肉が硬くなるのは「結果」であって「原因」ではありません。本当の原因は、もっと深いところにあることが多いのです。

従来の治療法の限界

これまでの多くの治療法は、いわゆる「対症療法」と呼ばれるものです。

  • 痛み止めの薬 → 痛みを感じにくくする
  • 湿布 → 炎症を抑える
  • マッサージ → 硬くなった筋肉をほぐす
  • 電気治療 → 血流を改善する

これらは確かに症状を和らげる効果があります。しかし、「なぜその症状が起こっているのか」という根本的な原因にはアプローチできていません。

それは、まるで雨漏りしている家で、床に置いたバケツで水を受けているようなものです。バケツがあれば確かに床は濡れませんが、雨漏りそのものは止まりません。

痛みの本当の犯人とは?

それでは、長引く痛みの本当の原因は何なのでしょうか?

当コンディショニングスタジオの新井所長が、30年間の理学療法士としての臨床経験と、10年間の大学教授としての研究活動を通じて辿り着いた答え。それは、「脳が作り出した間違った運動プログラム」です。

脳の「間違った運動プログラム」とは?

私たちの体は精密なコンピューター

私たちの体は、非常に精密なコンピューターのようなものです。そして、脳はその中央処理装置(CPU)として、体のあらゆる動きをコントロールしています。

歩く、座る、立ち上がる、物を持ち上げる—これらの動作は、すべて脳が作り出した「運動プログラム」によって行われています。まるで、スマートフォンのアプリのように、「歩くときはこの順番で筋肉を動かす」「座るときはこのパターンで」といった具合に、脳には無数の動作パターンが記憶されているのです。

痛みが「プログラム」を書き換える

ところが、痛みが生じると、脳はその痛みを避けるために運動プログラムを書き換えてしまいます。

例えば、腰に痛みがあるとします。すると脳は「腰を使わないように歩こう」「腰に負担をかけないように動こう」と判断し、本来の自然な動きとは違う動作パターンを作り出します。

最初のうちは、これは体を守るための賢い反応です。しかし、この「緊急避難プログラム」が長期間続くと、大きな問題が生じます。

間違ったプログラムが新たな痛みを生む

腰をかばって歩き続けていると、今度は膝や足首、さらには肩や首に余計な負担がかかります。本来であれば腰が担当すべき仕事を、他の部位が肩代わりしなければならないからです。

これは、まるで会社で一人の社員が休んだときに、他の社員がその人の仕事まで引き受けているような状態です。短期間なら何とかなりますが、長期間続けば、他の社員も疲れ果ててしまいます。

こうして、最初は腰の痛みだけだったのに、膝が痛くなり、肩がこり、首も痛くなる…という悪循環に陥ってしまうのです。

あなたの体験と重ね合わせてみてください

こんな経験はありませんか?

  • 最初は腰だけが痛かったのに、いつの間にか肩もこるようになった
  • 右の膝が痛いのに、なぜか左の腰も痛くなってきた
  • 歩き方がなんとなくぎこちなくなった気がする
  • 以前より疲れやすくなった
  • 同じ動作をするのに、なんとなく力が入りにくい

これらはすべて、脳の運動プログラムが変化したことによる影響かもしれません。

体は「学習」してしまう

さらに困ったことに、私たちの体は非常に「学習能力」が高いのです。

間違った動作パターンを繰り返していると、脳はそれを「正しい動き方」として記憶してしまいます。そして、痛みが治まった後も、その間違ったプログラムを使い続けてしまうのです。

これは、まるで間違った道順を覚えてしまい、正しい道があることに気づかずに、いつも遠回りをしているようなものです。

希望への転換点

原因がわかれば解決の道筋が見える

ここまでお読みいただいて、少し暗い気持ちになった方もいらっしゃるかもしれません。でも、実はここからが希望の始まりなのです。

なぜなら、原因がはっきりわかれば、それに対する適切な対策を立てることができるからです。

今まで「なぜ治らないのかわからない」という不安を抱えていた方にとって、「脳の運動プログラムの問題」という明確な原因がわかることは、大きな前進です。

脳は変化できる

そして、何より希望的なのは、脳には「可塑性」という素晴らしい能力があることです。可塑性とは、変化し、学習し、適応する能力のことです。

間違ったプログラムを学習してしまった脳は、適切なアプローチによって、正しいプログラムを学習し直すことができるのです。

ひとつの発見

当スタジオの新井所長は、30年間の臨床経験の中で、この「脳の運動プログラムの修正」にアプローチする独自の方法を開発してきました。

それが「脳科学コンディショニング法」です。

この方法では、単に痛みを和らげるだけでなく、痛みを生み出している根本的な原因—つまり脳の間違った運動プログラム—を修正していきます。

まとめ:あなたの痛みには必ず理由がある

今回お伝えしたかったのは、あなたの長引く痛みには必ず理由があるということです。

  • マッサージの効果が一時的なのは、根本原因にアプローチできていないから
  • 痛みが慢性化するのは、脳の運動プログラムが変化してしまうから
  • でも、脳には学習し直す能力があるから、希望は必ずある

次回は、この「脳の運動プログラム」に大きな影響を与える「体の歪み」について、詳しくお話ししていきます。あなたの体で今、どのような変化が起こっているのか、そしてそれがなぜ全身に影響するのかを、わかりやすく解説いたします。

あなたの痛みのない未来への第一歩は、正しい理解から始まります。諦めずに、一緒に歩んでいきましょう。

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