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健康

脊柱側弯と肩こり・腰痛

〜「ゆがみ」よりも「代償のねじれ」が痛みをつくる〜

「肩がいつもこる」
「腰痛がなかなか治らない」
「なぜか身体の片側だけ疲れやすい」

こうした悩みを持つ人の中には、**脊柱側弯(背骨の左右のカーブ)**が関係しているケースが少なくありません。

ただし、多くの人が誤解しています。

痛みの原因は、背骨が曲がっていることそのものではありません。

本当の問題は、

その曲がりを“かばうために起きる、全身のねじれ”にあります。


側弯があっても、痛くない人はたくさんいる

実は、側弯があっても
✔ まったく痛みのない人
✔ 日常生活に支障のない人
は大勢います。

では、
痛みが出る人・出ない人の違いは何か?

それは――

身体が「ねじれを逃がせるかどうか」です。


なぜ側弯があると「肩こり」が起きやすいのか?

側弯があると、背骨だけでなく胸郭(肋骨のかたまり)が回旋します。
その結果、胸郭の上に乗っている肩甲骨の位置が左右でズレます

よく起きるパターン

  • 片側の肩が前に出る(巻き肩)

  • 反対側は背中に張りついたように動かない

この状態になると、

  • 動かない筋肉は血流が悪くなる

  • 引き伸ばされ続ける筋肉は常に緊張する

これが慢性的な肩こりの正体です。

「揉んでもすぐ戻る肩こり」は、
肩ではなく体幹のねじれが原因になっていることが多いのです。


なぜ側弯があると「腰痛」も起きやすいのか?

 

側弯は、横に曲がるだけでなく
必ず“ひねり(回旋)”を伴います。

すると――

  • 腰の骨にねじれストレスが集中

  • 骨盤が左右で違う向きに固定される

  • 歩くたびに腰がねじられ続ける

特に多いのが、「歩くと腰が痛くなる」

「立ち上がりや階段でズキッとする」

というタイプの腰痛。

これは、骨盤と背骨のねじれが毎歩リセットされないために起こります。


肩こりと腰痛が“同時に出る”理由

側弯があると、身体の中の
「上半身と下半身をつなぐ螺旋(らせん)の流れ」が乱れます。

流れはこうです:

  1. 背骨が左右にカーブ

  2. 胸郭が回旋

  3. 肩甲骨の位置がズレる

  4. 腰がねじれたまま固定

  5. 骨盤の左右差が強まる

  6. 歩行で負担が蓄積

結果として、

  • 肩もつらい

  • 腰も痛い

  • しかも同じ側に出やすい

という状態になります。


側弯タイプ別・よくある痛みの出方

胸のあたりが右に出るタイプ(最も多い)

  • 右肩が前に出る

  • 左腰が痛くなりやすい

  • 歩くと身体が流れる感じ

腰のあたりが右に出るタイプ

  • 右腰が常に張る

  • 立ち上がりや歩行で腰痛

  • 同じ側の肩もこりやすい

S字タイプ(2カーブ)

  • ねじれが複雑

  • 肩こり・腰痛が両側に出る

  • 呼吸が浅くなりやすい


こんなサインがあれば要注意

  • 肩の高さが違う

  • くびれの左右差が大きい

  • 歩くと身体が揺れる

  • 片側だけ肩が前に出る

  • 座ると骨盤が傾く

これらは、
側弯に対する“代償のねじれ”が強くなっているサインです。


結論

側弯は「痛みの原因」ではなく

「痛みを生む身体の使い方をつくる」

背骨のカーブを無理に真っ直ぐにしなくても、

  • 骨盤が左右で動ける

  • 肩甲骨が自由に動く

  • 胸郭がしっかり回旋できる

これだけで、
肩こりや腰痛が大きく軽減するケースは非常に多いのです。

もしあなたが
「ずっと同じ側がつらい」
「治療しても戻る」
と感じているなら、

問題は曲がり”ではなく、“ねじれの逃げ場”かもしれません。

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